香港法人のStrike off(登記官による登録の抹消)
- Yui Ohata
- 5月21日
- 読了時間: 2分
Strike offは会社登記官に付与された法定権限です。会社がStrike offを申請することはできません。

Strike off とは?
De-registration (登記抹消) やMember’s Voluntary Liquidation (株主による任意清算) は会社の意思で実行されますが、Strike off (登記官による登録の抹消)はthe Registrar of Companies(会社登記官)によって実行されます。
会社が活動していない、事業を行っていないと合理的に判断できる場合、香港会社法(Division 1 of Part 15 of the Companies Ordinance)に基づき、会社登記官は会社登記簿から会社の名称をStrike off (抹消) することができます。会社登記簿から名称がStrike off (抹消)された時点で会社は解散となります。Strike off (会社の抹消) は登記官に付与された法定権限であり、会社がStrike offを申請することはできません。
ではどのような会社がStrike offされるのでしょうか。例えば、年次報告書を2〜3年更新していないような会社がStrike offされているようです。
De-registration (登記抹消) やMember’s Voluntary Liquidation (株主による任意清算)で会社を閉じると費用がかかります。そのため、会社がStrike off されるように年次報告書を敢えて更新しないような会社もあるようですが、お勧めできる方法ではありません。
仮に将来、会社を閉めるようなことになっても困らないように、会社が赤字で税務申告書が毎年発行されていない状況であっても、決算書を作成して監査は完了させておくことが大切になります。
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