BVI法人の株主・取締役は調べられる?調査方法と公開情報を解説
BVI (英領バージン諸島) 法人の会社の株主・取締役等の情報を第三者が確認する方法はあるのでしょうか。公開されている情報と非公開の情報があり、公開されている情報であれば手数料を払えば入手可能です。

入手方法
BVI(英領バージン諸島)の金融サービス委員会(BVI FSC)が運営する公式のオンライン法人検索ポータル(Public Search Portal)で会社情報を入手できます。手数料は約50〜100米ドルです。検索するには正確な会社名を入力する必要があります。
入手できる情報
基本ステータス: 法人名、法人番号、設立日、現在の会社状態(アクティブ、登録抹消、清算中など)。
現任の取締役名(Director List): 2023年の法改正以降、現在の取締役の氏名リストは一般に開示されるように変更されました。(※住所や生年月日は非公開)。
登録代理人・登録事務所: BVI現地で指定されているライセンス保有の「登録代理人(Registered Agent)」の名称および事務所の住所。
基本設立文書: 設立基本定款(Memorandum of Association)および社内規程(Articles of Association)。
資本金の情報: 授権資本(認可された株式数や通貨等)の基本構造。
会社履歴・担保権: 商号変更の履歴、政府への年費支払い状況、会社が任意で登記した資産の担保・抵当権(Register of Charges)の詳細。
入手できない情報
株主(メンバー)の氏名・情報: 株主名簿(Register of Members)は現地登録代理人が管理しており、一般公開されません。
実質的支配者(UBO)の情報: 会社の最終的なオーナー(Beneficial Owner)の情報は政府のシステム(BOSS)に登録されていますが、第三者は閲覧できません。
補足(2026年最新動向):
2026年4月より「Legitimate Interest制度」が導入され、金融犯罪の調査など明確な証拠を持つジャーナリストや学術機関等に限定した開示請求枠組みが作られましたが、一般的な第三者はアクセスできません。
財務諸表・会計監査報告書: BVI法人は年次財務報告書(Annual Return)等の提出が義務付けられていますが、これらは一般には非公開です。
過去の取締役の情報: 現在籍のある取締役のみが開示対象であり、過去に退任した取締役の履歴は取得できません。
非公開情報が強制開示されるケース
以下のような場合には、株主名簿や実質的支配者等の情報が開示される仕組みになっています。
裁判所の開示命令: 詐欺や資産隠蔽などの容疑があり、BVIの裁判所が「登録代理人」に対して情報開示を命じた場合。
税務当局・国際捜査機関からの要請: 租税条約やマネーロンダリング防止(AML)の枠組みに基づき、日本などの海外税務当局やBVIの管轄官庁が公式に要請を行った場合。



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