BVI法人の年次更新事項まとめ
BVI法人には、毎年対応が必要な手続きが3つあります。登録代理人(RA)から案内が届いてから慌てないよう、それぞれの期限を前もって把握しておくことが大切です。

年次手続きの一覧
手続き | 提出先 | 期日を決めるもの | 期日 |
① 年間登録料 (Annual Fee) | 登記所(RA経由) | 設立日が上半期か下半期か | 1月1日〜6月30日設立:毎年5月31日 7月1日〜12月31日設立:毎年11月30日 |
② 年次財務報告書 (Financial Annual Return) | 登録代理人(RA) ※非公開 | 会社の決算日 | 決算日から9ヶ月以内 (12月決算なら毎年9月30日) |
③ ES報告 (Economic Substance) | BVI国際税務庁(ITA) ※RA経由 | 設立日が2018年以前か2019年以降か | 2018年12月31日以前設立:毎年12月29日 2019年1月1日以降設立:ES財務期間の末日から6ヶ月以内 |
3つの手続きで期日を決める基準がすべて異なります。年間登録料は「設立日」、年次財務報告書は「決算日」、ES報告は「設立日(と設立年)」で決まります。
① 年間登録料(Annual Fee)
設立日が上半期(1月1日〜6月30日)か下半期(7月1日〜12月31日)かだけで決まり、決算月とは関係ありません。支払いはRAを通じて行います。
② 年次財務報告書(Financial Annual Return)
2023年1月1日以降に始まる事業年度から導入された比較的新しい義務です。決算日から9ヶ月以内に、簡易な貸借対照表・損益計算書をRAに提出します。監査は不要です。
・ 提出先は登記所ではなくRAで、一般には公開されません。当局から正当な要請があった場合にのみ、RAが写しを提供します。
・ 決算日は取締役会決議で定めてRAに通知します。定めていない場合は暦年(12月決算)として扱われます。
・ BVIの規制業者として財務諸表をFSCに提出している会社、BVIで税務申告をしている会社、期限前に清算に入った会社などは免除されます。
③ エコノミック・サブスタンス(ES)報告
報告はRAを通じてBVI国際税務庁(International Tax Authority、ITA)に提出します。
ESの「財務期間」は会社の会計年度とは別に、設立日を基準に決まります。関連活動(Relevant Activity)を行っていない会社も、ES報告の提出が毎年必要です。
2018年12月31日以前に設立:財務期間は毎年6月30日〜翌年6月29日、報告期限は毎年12月29日です。
2019年1月1日以降に設立:財務期間は設立日から1年ごとで、期間の末日から6ヶ月以内が報告期限です。
※ITAへの申請により、ESの財務期間を会計年度に揃えることもできます。
【2019年以降設立の具体例】
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実務上の注意
上記はいずれも法定期限です。登録代理人(RA)は内部処理の時間を確保するため、法定期限より早い独自の締切を設けています。RAへの提出期限は上記より早くなりますので、その点はご留意ください。
<参考リンク>
根拠法令:BVI Business Companies Act s.98A、BVI Business Companies (Financial Return) Order, 2023、Economic Substance



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