【2026年版】日本の運転免許を香港の運転免許に切り替える手続き
- 6月15日
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更新日:6月17日
香港在住の日本人が日本の運転免許証を持っている場合、香港では試験を受けずに正式免許(Full Driving Licence)の発給を受けることができます。これを「直接発給(Direct Issue/免試簽發)」と呼びます。
なお、2026年3月16日からDirect Issueの申請方法が変わり、オンラインでの事前予約が必須となりました。

1. 直接発給(Direct Issue)制度の概要
はじめに用語を整理しておきます。日本の免許からの切り替えで選ぶべき区分は「Direct Issue(免試簽發)」です。
英語表記 | 中国語表記 | 意味 |
Direct Issue | 免試簽發 | 試験免除での正式免許の直接発給。日本の免許からの切替はこれ |
Full Driving Licence | 正式駕駛執照 | 正式免許(有効期間10年) |
Probationary Driving Licence | 暫准駕駛執照 | 暫准免許。香港で試験から取得した場合の12か月の初心者期間(Pプレート)。直接発給では不要 |
Learner's Driving Licence | 學習駕駛執照 | 学習免許。香港で一から免許を取る人の教習用 |
Temporary Driving Licence | 臨時駕駛執照 | 臨時免許。承認リスト外の国の免許保有者が試験合格までのつなぎとして使うもの。日本の免許保有者には関係なし |
香港では、Cap. 374B附表4(Schedule 4)に掲載された国・地域が発行した正式免許の保有者は、筆記試験・実技試験を受けることなく、香港の正式免許の発給を申請できます。日本はこの承認リストに含まれています。
対象となる車種は、自家用車(private car)、軽貨物車(light goods vehicle)、二輪車(motor cycle)、三輪車(motor tricycle)です。
2. 【重要】2026年3月16日から完全予約制に
従来は金鐘のHong Kong Licensing Office(香港牌照事務処)に直接出向いて申請することができましたが、2026年3月16日以降、直接発給の申請は政府の指定オンライン予約システム(予約はこちら)での事前予約が必須となりました。当日の飛び込み(ウォークイン)や現場での整理券発行は一切行われません。郵送やドロップインボックスでの提出も受け付けられません。
予約枠は今後4週間分が公開され、毎営業日の午後5時に更新されます。混雑状況によっては希望日が取りにくいこともありますので、運転開始のスケジュールから逆算して早めに予約することをお勧めします。
なお、日本の免許からの切り替え申請を受け付けるのは金鐘のHong Kong Licensing Officeのみです。九龍・観塘・沙田のLicensing Officeは中国本土の免許のみの取り扱いですので、ご注意ください。
3. 手続きの流れ
STEP 1:在香港日本国総領事館で英文証明を取得する
日本の運転免許証は日本語表記のため、運輸署への提出にあたり公認翻訳(officially certified translation)の添付が求められます。運輸署が認める翻訳の一つが「免許発行国の在香港領事館による翻訳」であり、実務上は在香港日本国総領事館が発行する「自動車運転免許抜粋証明(英文)」を取得するのが最も確実です。
申請に必要な書類は、①証明書発給申請書(総領事館ウェブサイトからダウンロード可)、②申請者名義の有効な日本の運転免許証の原本とその写し、③申請者名義の有効な日本のパスポートです。手数料はHK$110(2026年4月1日以降)で、交付は申請受理から2営業日後以降となります。
注意点として、マイナ免許証では申請できず、従来の日本の運転免許証が必要です。また、失効した免許証では証明書を発行できないため、失効している場合は日本で再取得してからの申請となります。
STEP 2:オンラインで申請予約を取る
GovHKの指定予約システム(こちら)で「直接発給(Direct Issue)」のカウンターサービスを予約します。前述のとおり、予約なしでの申請はできません。
STEP 3:Hong Kong Licensing Officeで申請する
予約した日時に、金鐘・統一中心(United Centre)3階のHong Kong Licensing Officeに本人(または委任を受けた代理人)が出向き、記入済みのTD63A申請書と必要書類を窓口に提出します。代理人が提出する場合は、代理人自身の身分証明書原本の提示が必要です。カウンター前は行列で、かなり待つことになります。
午前中に申請すれば午後には受け取れます。手数料は受取時に支払います。手数料の支払方法は現金、FPS、EPSです。オクトパスやクレジットカードは使えません。
追加確認が必要な場合は即日完了とならず、受領書(acknowledgement of receipt)が交付され、後日Hong Kong Licensing Officeで結果を確認する流れになります。
4. 必要書類一覧
申請時に提出する書類は以下のとおりです。コピーはすべて紙で提出する必要があり、スマートフォン等の画面提示はコピーとして認められません。また、コピーは書類の全ページ・両面を含める必要があります。コピーを忘れた場合、同じ建物の2階でコピーがとれます。
書類 | 備考 |
申請書(TD63A) | 自筆署名が必要(デジタル署名・印刷された署名は不可)。記載内容を訂正した場合は訂正箇所の横に署名 |
香港IDカード | 原本+コピー(両面) |
日本のパスポート | 原本+コピー |
日本の運転免許証 | 原本+コピー(両面) |
英文の公認翻訳 | 在香港日本国総領事館発行の「自動車運転免許抜粋証明(英文)」(HK$110、交付は申請受理から2営業日後以降)が一般的 |
住所証明 | 申請日から3か月以内に発行されたもの(公共料金請求書、銀行ステートメント等)。原本またはコピー可だが、紙(ハードコピー)での提出が必須。スマートフォン画面での提示は不可 |
健康診断書(TD256) | 70歳以上の申請者のみ。申請日から4か月以内に登録医が作成したもの |
手数料 | 正式免許(10年)HK$900(最新額は運輸署の料金表TD341で要確認) |
5. 注意点
Direct Issueで取得した免許は、12か月のプロベーション(初心者運転)期間を経ずに正式免許が交付されます。
香港免許を取得しても日本の免許が失効するわけではありません。日本の免許は日本での更新手続きが必要です。
審査の過程で、申請内容によっては追加書類の提出や、Hong Kong Licensing Officeでの宣誓(declaration/oath)を求められる場合があります
6. (参考)香港の国際運転免許証(IDP)を取得する方法
香港の正式免許を取得した後、海外旅行や出張で運転する予定がある方は、香港運輸署が発行する国際運転免許証(International Driving Permit/國際駕駛許可證)を取得できます。1949年ジュネーブ条約に基づくもので、条約締約国で有効です。有効期間は発行日から1年間です。
申請資格は、香港IDカードを保有し、かつ有効な香港の正式免許(失効後3年以内のものも可)を保有していることです。
必要なものは以下のとおりです。
申請書(TD51)
香港IDカード
証明写真2枚(40mm×50mm、白背景、無帽・正面)Licensing Officeに設置のセルフサービス端末で申請する場合は、その場で撮影されるため写真の持参は不要
3か月以内に発行された住所証明
手数料HK$80(窓口では現金、FPS、EPSのみ、セルフサービス端末であればクレジットカードも使用可)
申請方法
Licensing Officeの窓口(オンライン予約はこちら)、Licensing Officeに設置のセルフサービス端末 (Self-service Kiosk) 、郵送、ドロップインボックス、iAM Smart+等を利用したオンライン申請(こちら)にも対応しています。窓口申請、セルフサービスキオスクであれば即日交付が基本です。
7. まとめ
日本の運転免許を持つ香港在住者にとって、香港免許への切り替えは「総領事館で英文証明を取得し、オンライン予約のうえ金鐘のLicensing OfficeでTD63Aを提出する」という流れで、試験なしで完結します。
2026年3月以降は完全予約制となっています。
(本記事は2026年6月時点の情報に基づいています。手数料や手続きの詳細は変更される場合がありますので、最新情報は香港運輸署および在香港日本国総領事館のウェブサイトでご確認ください。)



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