香港ITPアカウントの開設方法|HKIDなし・日本在住でもオンラインで申請できる手順
香港税務局(IRD)の個人用ポータル「ITP(Individual Tax Portal)」は、個人の税務申告書の電子申告などに使うアカウントです。法人用のBTP(Business Tax Portal)を使うには、先にITPアカウントを持っている必要があります。
HKID(香港身分証)をお持ちでない日本在住の方でも、パスポートを使ってオンラインで開設を申請できます。この記事では、実際の申請画面に沿って手順を解説します。

ITPアカウントとは
ITPは、IRDの電子税務サービス「eTAX」の個人向けポータルです。個人の税務申告書(BIR60)の電子申告、課税通知の確認、居住者証明書(CoR)の申請、税務代理人の指定などをオンラインで行えます。
BTPを使うにも、先にITPが必要
法人用のBTPのユーザーアカウントは、ITPアカウントを持っていないと登録できません。BTPを使えるようになるまでの流れは次のとおりです。
ITPアカウントを開設する(この記事の手順)
ITPにログインし、「Register for BTP User Account」からBTPのユーザーアカウントを登録する(ユーザー名とパスワードはITPとは別のもの)
BTPのプロフィールで、担当する会社を追加する
会社側で、その方をBTP AdministratorまたはAuthorized Userに指定する
HKIDなしで開設する場合の全体の流れ
HKIDをお持ちでない方は、オンラインで開設を申請し、IRDの確認を経て郵送でアクセスコードを受け取ります。アクセスコードは申請から7営業日以内に発送されます。日本の住所の場合は、これに国際郵便の日数が加わります。
なお、HKIDをお持ちの方はもっと簡単です。iAM Smartがあれば登録なしでそのままITPにログインでき、パスワード方式でもTINとHKID番号でアクセスコードを申請できます。香港の携帯番号をIRDに届け出ていれば、アクセスコードはSMSですぐに届きます。
事前に準備するもの
パスポート番号
パスポートのコピー:顔写真と個人情報が載っているページ(JPG・PNG・PDF、10MB以下)
住所確認書類:公共料金の請求書、銀行またはクレジットカードの明細書など、郵送先住所が記載されたもの(JPG・PNG・PDF、10MB以下)
携帯電話番号
メールアドレス
ITPアカウントの申請手順
ステップ1 申請ページを開く
GovHKのITPアカウントのページを開き、一番上の「Apply for ITP Password」をクリックします。

ステップ2 利用規約に同意する
利用規約(Terms and Conditions)を最後までスクロールし、「Yes, I accept」をクリックします。


ステップ3 「TINなし」を選ぶ
「New Account Registration」の画面で「I do not have a TIN (for eTAX login)」を選び、「Continue」をクリックします。

ステップ4 アクセスコードの申請に進む
iAM Smartの案内が表示されたら、「Continue to apply Access Code」をクリックします。

ステップ5 氏名・生年月日を入力する
英文氏名(Mr / Ms などを選び、Surnameに姓、Given Nameに名)と、生年月日(日/月/年)を入力します。

ステップ6 パスポート情報と電話番号を入力する
• HKIC番号の欄は空欄のまま、「Passport Number (for non-HKIC holder)」欄にパスポート番号を入力します。
• 「HKIC / Passport Copy」に、パスポートの顔写真ページのコピーをアップロードします。
• Digital Certificateのチェックボックスにはチェックを入れません。
• 携帯電話番号は、日本の番号なら先頭の0を取って81を付けます(例:09012345678 → 819012345678)。

ステップ7 メール・住所・住所確認書類を入力して送信する
メールアドレスと郵送先住所を入力し、「Address Proof」に住所確認書類をアップロードします。内容を確認して「Submit」をクリックします。

ステップ8 アクセスコードを受け取って登録する
アクセスコードの通知が届いたら、ITPのログイン画面から通知に記載の番号とアクセスコードを入力し、ご自身のパスワードを設定して登録を完了します。アクセスコードには有効期限があるため、届いたらすぐに登録してください。
よくある質問
Q. 香港のTINをすでに持っている場合は?
A. 過去に個人の税務申告書(BIR60)や給与税の課税通知を受け取ったことがある方は、そこに記載のTINをお持ちです。ステップ3で上の選択肢にTINを入力してください。
Q. iAM Smartは使えますか?
A. iAM SmartはHKIDの情報で本人確認をする仕組みのため、HKIDをお持ちでない方は使えません。ステップ4のとおり、アクセスコードで申請してください。
Q. 日本の携帯電話番号で登録できますか?
A. 登録できます。ただし、IRDがSMSを送るのは香港の携帯番号だけなので、アクセスコードは郵送で届きます。
Q. 郵送先を日本の住所にしても大丈夫ですか?
A. 問題ありません。ただし、郵送先住所と住所確認書類の住所は一致させてください。国際郵便の分だけ、届くまでに時間がかかります。
手順書(PDF)のダウンロード
この記事の手順を、画面のスクリーンショット付きでPDFにまとめました。申請するときにお手元でご覧ください。
まとめ
HKIDをお持ちでない方でも、パスポートと住所確認書類があればITPアカウントをオンラインで申請できます。BTPを使う予定がある場合も、まずはITPの開設から始めてください。
Donnectでは、香港法人の設立・会計・税務申告・会社秘書業務を日本語でサポートしています。ITPやBTPの開設でお困りの際は、お気軽にご相談ください。



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